Japanische Klassiker mit Furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme
こと、人の噂も遠のいて我夫の機嫌も治ったら取り成しようは幾らもあり、まずそれまでは上方あたりに遊んで居るようしてやりたく、路用の金も調えて来ましたれば少しなれどもお預け申しまする、どうぞよろしく云い含めて清吉めに与って下さりませ、我夫はあの通り表裏のない人、腹の底にはどう思っても必ず辛く清吉に一旦あたるに違いなく、未練げなしに叱りましょうが、その時何と清吉がたとい云うても取り上げぬは知れたこと、傍から妾が口を出しても義理は義理なりゃしようはなし、さりとて欲でしでかした咎でもないに男一人の寄りつく島もないようにして知らぬ顔ではどうしても妾が居られませぬ、彼が一人の母のことは彼さえいねば我夫にも話して扶助るに厭は云わせまじく、また厭というような分らぬことを云いもしますまいなれば掛念はなけれど、妾が今夜来たことやら蔭で清をばいたわることは、我夫へは当分秘密にして。わかった、えらい、もう用はなかろう、お帰りお帰り、源太が大抵来るかも知れぬ、撞見しては拙かろう、と愛想はなけれど真実はある言葉に、お吉嬉しく頼みおきて帰れば、その後へ引きちがえて来る