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Japanische Klassiker mit Furigana

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へいけがに

伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集

岡本 綺堂

Lesen Sie 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 203.094 Zeichen · 411 Bildschirme

Aozora Bunko

昔からのお噺をすれば種々あるが、先ず近い所では現に三四年前、私が二人の仲間と一所に木曽の山奥へ鳥撃に出かけた事がある。そういう時には、一日は勿論、二日三日も山中を迷い歩く事があるから、用心の為に米または味噌、鍋釜の類まで担いで行く。で、日の暮れかかる頃、山奥の大樹の蔭に休んで、ここに釜を据え、有合う枯枝や落葉を拾って釜の下を焚付け、三人寄って夕飯の支度をしている中、一人が枯枝を拾う為に背後の木かげへ分入ると、ここに大きな池があって、三羽の鴨が岸の浅瀬に降りている。這奴、幸いの獲物、此方が三人に鳥が三羽、丁度お誂え向だと喜んで、忍び足で其の傍へ寄ると、鴨は人を見て飛ばず驚かず、徐かに二足ばかり歩いて又立止る、この畜生めと又追縋ると、鴨は又もや二足ばかり歩む、歩めば追い、追えば歩み、二三間ばかりも釣られて行く時、他の一人が此の体を見て、オイオイ止せよせ、例の怪物に相違ねえよと、声をかける。成程と心付いて其のまま引返して、私に其の噺をするから、ハテ不思議だと三人一所に、再び其の木かげへ往って見ると、エエ何の事だ、鴨は扨措いて、第一に其の池もない、扨はいよいよ怪物の所為だと、猶能くよく四辺を見ると、其の辺は一面の枯草に埋っていて、三間ばかり先は切ッ立の崖になっているので、三人は思わず悸然として、若もウカウカと