Japanische Klassiker mit Furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Lesen Sie 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 203.094 Zeichen · 411 Bildschirme
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第一の男 戸締りがなかなか厳重なので、手間が取れた。
第二の男 泊り込んで仕事をしようと思ったのだが、おやじめ、油断をしないので困った。
第一の男 (小声で。)ここらか。(火縄を振る。)
第二の男 むむ。おれは確に見て置いた。(マッチを擦る。)おやじはこの土間のまん中に埋めていたのだ。
第一の男 音のしないように邪魔な物を片付けろ。だが、こんな家に大金が仕舞ってあろうとは思いも付かないことだな。
第二の男 それも娘の死んだお蔭だ。
(二人はそっと榻を片寄せ、更に卓を片寄せる。それから壁の隅にある鋤と鍬のたぐいを持ち来りて、卓の下と思われるあたりを掘り始める。)
第二の男 どうも暗いな。
第一の男 おれが火縄を振っているから、お前ひとりで掘れ。
(第一の男は火縄をふり第二の男は土を掘る。)
第二の男 占めた。鍬の先にがちりと中った。
第一の男 これ、静にしろ。
第二の男 おまえも手をかして呉れ。
(二人は土の中より一つの瓶を重そうに引き上げる。寝室の扉をあけて、中二は窺っている。)
第一の男 なかなか重いな。
第二の男 なにしろ三千両以上の金が這入っているのだからな。
第一の男 さあ、めいめいに担ぎ出そう。