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Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいはらふじんのたいつり

垢石釣游記

佐藤 垢石

Lesen Sie 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.298 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

その味が忘れられず、その後牡鹿半島の鯨港鮎川町へいわしくじらの生の腰肉をたのみ東京へ送らせて味わったけれど、鯨船の上で食べたほどには感じなかったのである。

川魚のさしみでおいしいと思うのは、あゆである。一尾三十匁前後のあゆを三枚におろしてさしみとなし、これをかこい雪の上にのせて食べると、口中の爽涼たとえん方なしである。ことに新潟県の信濃川の支流で小出島の地先を流れる魚野川のあゆは香気といい、脂肪といい、肉のうま味といい、これに匹敵するあゆは全国に数が少い。

かじか(鰍)のそぎ身も、すてきである。かじかは北陸方面ではごり(鮴)といっているが、形は大きいので四、五寸、ふつうは三寸前後の小さな淡水魚である。一月から三月にかけてが産卵期で、水の冷たいうちがさしみとしておいしく、人によってはあめ煮とか甘露煮がおいしいというけれど、私はそぎ身にして酢みそで食べるのがもっとも魅力があると思う。

海の魚では、秋の貝割が雅味があると思う。貝割という魚は大きさ二百匁前後、鰺科に属していて相模湾に多くすむ。伊豆の網代へつりに行くと夏の終りから秋にかけて、よくつれるのである。