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Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいはらふじんのたいつり

垢石釣游記

佐藤 垢石

Lesen Sie 垢石釣游記 (あおいはらふじんのたいつり) von 佐藤 垢石 (さとうこうせき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 46.298 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

四

して見ると、多摩川も相模川もその年の水量によって、随分上流まで、小鮎やハヤを追って遡上するのであろうが、何とかこれを釣る工夫はあるまいか。

四

鱸が小魚や蝦を追い廻す様子を、凝っと眺めて居ると、なかなか興味がある。

深みに続いた瀞の浅場の汀に跼んで、夏の夕方を涼んで居ると、最初水面を鮠の子や、鰔の子が跳ね上り、空中を弾道を描いて、ピョンピョンピョンと汀へ向って逃げて来る。続いて小蝦が、水面へ半身を出して小刻みに逃げはじめ、遂に水面へ尻尾で立ち、倒れつ立ちつ逃げ出す。それがとても忙しく早い。こうした場合が水上へ描き出された時は、小魚にとっては地獄の鬼以上の大鱸が、夕餉の仕度にとりかかるために、浅場の閾をまたいだところである。小魚は、いよいよ汀へ追い詰められて、逃げ場を失うと、宙へ向って水面から垂直に跳躍する。その時鱸はその直下で、小鉢程もあろうと思う大口を水面あらわに開いて、小魚の落下を待って居る。小魚をキャッチした鱸は、尾で水輪を描いて悠々と深みへ戻って終う。

未明から暁かけては一層壮観である。未明には瀬頭へ出る。鰓洗の時のような、凄い口を半ば、水面へ現して縦横に暴れ廻る。