Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

さあ、つかまえるならつかまえてみろッ。」

かれは、そう叫ぶと、二ちょうのピストルを、なげつけておいて、パッと走りだしました。おそろしいはやさです。

ジャッキーも五郎も、そのほかのにせの部下たちも、それから谷をわたってきた制服の警官たちも、四十面相のあとを追ってかけだしました。

四十面相は、まずじぶんの部屋にとびこむと、あの美しい女の人の手をひいて、べつのドアからかけだし、奥へ奥へと走っていきます。女の人は白いスカートのすそをみだして、いまにもたおれそうに見えます。

廊下が枝みちになって、岩の階段が下へおりています。四十面相と女の人は、そこをかけおりました。岩のトンネルのようなところをとおって、八畳ぐらいの洞窟にでました。

明智探偵たちは、四十面相につづいて、その洞窟にはいりましたが、ここには電灯がついていないので、まっ暗です。みんなが懐中電灯をつけようかと思っていますと、洞窟の中が、パッと明るくなりました。

空中にたいまつがもえているのです。赤いほのおが、めらめらとのぼって、洞窟の天井をなめています。それは、四十面相が、一本のたいまつに火をつけて、高くささげているのでした。