Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
白衣の女の人は、四十面相の左手にかかえられて、やっと立っているように見えます。
「明智先生、それから警視庁の先生たち、みんなそこへやってきたね。ワハハハハ……。いいか、よく見ろ。ここにたるが三つならんでいる。ほら、大きなたるが三つだ。この中に、なにがはいっていると思う。……火薬だよ。このたいまつをなげこめば、いちどに爆発するんだ。
この部屋は、おれの美術室のま下なんだ。あそこにかざってある何億円の美術品が、こっぱみじんになるのだ。いや、そればかりではない。この岩の天井が落ちて、きみたちは、ひとりのこらず死んでしまうのだ。ワハハハハ……。ゆかい、ゆかい。どうだ、おれの最後の切りふだがわかったかッ。」
四十面相は、きちがいのように笑いながら、手に持ったたいまつを、火薬のたるの上で、むちゃくちゃにふりまわしているのです。
火の粉がたるの中へ落ちたら、たちまち爆発がおこるでしょう。そして洞窟そのものが、こっぱみじんになり、人間はみんな死んでしまうのです。
そのときです。
闇のなかから、四十面相とはちがう、みょうな笑い声がひびいてきました。
「ワハハハハハハ……。