Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
ワハハハハ……。」
それを聞くと、四十面相は、ギョッとしたように、キョロキョロと、あたりを見まわしました。
「やい、そこで笑っているのは、だれだッ? なにがおかしいのだッ。」
「ぼくだよ、明智だよ。きみのいきごみがあんまりおおげさなので、ついおかしくなったのさ。おい、ポケット君、もういいから、出てきたまえ。」
明智が呼びますと、三つならんだたるのうしろから、まっ黒な小人がチョコチョコとかけだしてきました。
明智は、その小さい黒んぼを、だくようにして、
「おお、ポケット小僧君。きみはあの三つのたるに、どういうことをしたか、いってごらん。」
「先生、もう明智先生といってもいいのですね。ぼくは先生の命令で、ばけつに水をいっぱいいれてなんどもここへはこびました。そしてその水を、いっぱいになるまで、三つのたるにいれました。」
ポケット小僧のことばに、四十面相はハッとして、ふたのとってある三つのたるに、つぎつぎに手をいれてみました。どのたるも、火薬の上まで、水がいっぱいです。
「ワハハハ……。どうだね、火薬がこう水びたしになってしまっては、いくらたいまつをなげこんでも、パチッともいいやしないぜ、気のどくだが、きみの運のつきだよ。