Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
「おい、明智君。どこにいるんだ。へんじをしたまえ。」
いくらどなっても、部屋の中は、しいんと、しずまりかえって、なんの物音もしないのです。
中村警部は、心配になってきました。こぶしをにぎって、ドアをめちゃめちゃに、たたきつづけました。しかし、なんの答えもないのです。
「どうしたんだろう。おかしいぞ。よしッ、しかたがない。きみ、このドアへ、からだでぶっつかって、やぶってくれたまえ。」
とうとう決心して、部下にめいじました。
ひとりのがっしりした警官が前にでて、「わたしがやります。」といいながら、どしん、とドアにからだをぶっつけました。
どしん、どしんと、二、三どやると、ドアの板がわれ、ちょうつがいがこわれて、大きなすきまができました。
中村警部は、そこから部屋の中をのぞいてみましたが、アッ、これはどうしたというのでしょう。五坪ほどのせまい部屋の中は、まったく、からっぽでした。人のかくれるような場所もないのです。ああ、ほんとうの明智探偵と、にせものの明智探偵は、いったい、どこへ行ってしまったのでしょう。
「きみたち、ピストルをだして、ここに見はっていてくれたまえ。