Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
オーバーの下から黒いズボンしたのあらわれているこのままのすがたで町にでれば、いくら夜なかでも人にあやしまれますが、それなら部下に自動車を用意させて、それに乗って逃げてしまえばいいのです。
そうしないで、こんなふじゆうな場所で変装をはじめたのには、なにかわけがあるのかもしれません。
四十面相は、だれも見ていないと安心していましたが、じつは、ひとりの小さな少年が、しげみのむこうがわにはいって、木の葉のすきまから、じっと中をのぞいていました。
この少年は、少年探偵団のなかまのチンピラ隊にぞくするポケット小僧なのです。からだがひどく小さくて、ポケットにでもはいるくらいだというので、そんなあだ名がついていましたが、すばしっこくて、たいへんりこうな少年でした。
まえに書いたとおり、このポケット小僧は、四十面相がにせものと入れかわったのを気づいて、ほんもののほうのあとをつけて、このしげみへやってきたのです。
ポケット小僧は、しげみのそとに寝そべって、相手に気づかれぬように、じっと中のようすをうかがっていました。
いくえにもかさなりあった木の葉のすきまからのぞいているのですから、よくは見えません。