Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいはかせ

妖怪博士/青銅の魔人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 妖怪博士/青銅の魔人 (ようかいはかせ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.920 Zeichen · 421 Bildschirme

Aozora Bunko

でも、きっとまた野球の練習をしているのだろうと、あまり気にもかけず、みんなで夕飯をすませたのでした。

小泉君のおうちは渋谷区桜丘町にあるのですから、世田谷区池尻町の二十面相のかくれがとは、電車で十分もかからぬ近さです。そのすぐ目と鼻の間で、かわいい信雄君が、あんなおそろしいめにあっているとも知らず、おとうさまの信太郎氏は、のんきそうに散歩なさっていたのです。

「もしもし。小泉のだんなじゃあございませんか。」とつぜん暗やみの中から呼びかけるものがありますので、信太郎氏はびっくりしてふりむきました。見ると大きな木のかげに、乞食のようなボロボロの洋服を着た、白髪白髯の老人が、ニヤニヤ笑いながら立っているのです。

「わしは小泉だが、きみはだれでしたっけ。」信太郎氏は、そう言いながら、ひとみをこらして、相手をながめましたが、いくら考えても、こんなきたない老人に知りあいはないのです。きたないというばかりでなく、ふさふさとのばした白いあごひげがなんとなく仙人じみて、うすきみ悪くさえ思われます。

「エヘヘヘ……、お見おぼえのないのもごもっともで、じつははじめての者でございますが、だんなに少しお話し申したいことがありましてね。