Japanische Klassiker mit Furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Lesen Sie 春泥・三の酉 (しゅんでい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.075 Zeichen · 173 Bildschirme
――思うと、矢っ張、夢のような気がいたします。」
「あたくしなんぞでも、それは、お茶屋さんのまえにずっとあの花暖簾のかけわたしてあった光景を昨日のように覚えております。――二長町、久松町、新富町……芝居の好きなものは小屋のまえを通ったゞけでもぞく/\したものですが……」
「高島屋さんが西洋から帰っていまゝでの芝居の仕来りを改良なさろうとなすったのが明治四十一年。……一がいに茶屋や出方を止そうとなすってみごとおしくじりなすった。――帝国劇場というものが出来て、茶屋も出方もつかわないあたまで西洋式の切符制度ということをやってみせたのが明治四十四年。……時間もこのときはじめて外の芝居のように昼間明るいうちからでなく夕方あける。――二長町の室田さん……興行界の大御所といわれたあの室田さんがそれを聞いて、結構だ、改良も。――が、それじゃァ、まだ、いまの芝居は立行かない。――そうおいいなすったというものが芝居の一ばん大切なお得意は花柳界……夜芝居じゃァその一ばんの大切なお得意さまに都合がわるい。――あの方にしてそういう。……そんときから、あなた、十五年にしかなりません。