Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lesen Sie 江戸三国志 (えどさんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 577.271 Zeichen · 1141 Bildschirme
今なあ日本左衛門だ」
と、舌打ちをしてのび上がったものです。
間もなくそこへ、息をせいて追って来たのは、彼が、今夜の首尾いかにと、案じていた金吾です。そして、釘勘も来る、万太郎も勢い込んで追いついて来ます。
しかし、すでに長蛇は遠く逸しているので、その意気込みのやり場もありますまい。
そこで。
待ち設けていた秦野屋九兵衛は、自分の手に収めておいた洞白の鬼女仮面を金吾に手渡しました。
久しかりし流転の般若は、よろこびにふるえる金吾の手にかかえられながら、改めて、万太郎の手許へ返される。
日本左衛門という呑舟の大魚は、遂にその晩、それ以上の追捕をつくすべくもありませんでしたが、ともあれ、聖天の河ッ童穴以来、一同の心をなやましていた仮面だけでも、無事に還る人の手へ返って来たのは、まず、上乗とまでは行かなくっても、首尾よく運んだものと言わなければなりません。
このてがらは一に秦野屋の奇策にあるところ、金吾は万太郎のよろこびをうける前に、その礼を先に彼へ述べなければならないと思いました。
しかし、九兵衛はそんな面倒な礼などをうけている顔つきもなく、もう菅笠を引っ被って、