Japanische Klassiker mit Furigana
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme
義連は、大勢の問に答えたり、近年の平家一門の横暴ぶりなどを、何かと例を挙げてはなした後で、こういう注意を一同に与えた。
「こんど父の義明に従いて上洛した折、ちょうど大庭景親も、上洛中で、あちらで幾度か会い申した――その景親が、そっと父へ告げた事であるが、ある折、景親が東国の侍奉行上総介忠清のところへ参ると、忠清の手許へ、駿河の長田入道から書状が上っていた由です。その書面には、近年、北条時政や、比企掃部介などの党が、ようやく成人した頼朝を立てて、謀叛の気運を醸成しているやに見うけられる、六波羅におかれても、ご油断はあるべからず――といったような長文の進言であったそうな」
「ほ。……長田が」
駿河にまで、そんな事がもう洩れかけていたかと、若人輩は、胆を寒くしたり、同時に、自分等の存在が、六波羅の神経へ触れ出したと知る事に、大きな血ぶるいと、団結の意を遽に強めた。
「その手紙を、忠清から見せられて来た。こう大庭景親は、父へ云ったそうでござる。――恐らく東国の侍奉行たる忠清は馬鹿者に組したりして身を過るなよと、暗に誡めて見せたものと思わるる。三浦殿もお子持、一族に若気の殿輩もたくさんにおらるるから、ご帰国の上は、努々、そのような者へ加担せぬよう、お子達へも孫殿へも、篤と訓戒しておかれたがよろしかろう――と、景親は重ね