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Japanische Klassiker mit Furigana

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme

Aozora Bunko

どうして、そのような老齢な一族の長や、時政のような分別者が、「若いものの火悪戯」に過ぎないと思われるこんな暴挙に、さまで熱情をもつばかりか、一族の運命を賭してまで組するのか?

今。義明の襲来と聞いてもまだ分らないところに、平家方の軍勢三千余騎の美々しさと、愚かな威容とがあった。

もっとも中には、

(さもあろう)

と、密かに、むしろ会心の事とまでして、肯定していた人もある。

渋谷庄司や、熊谷直実などは、身を平家方に置いてはいるが、火悪戯と人の視る若い者の精神が、決して暴でなく不逞でもなく、必然、このままではいない時勢の先に立って、よく天の啓示をつかんでいる男児たちであることを知っていた。

知っていながら、その時代精神をもった信念の敵へ、弓をひかねばならないのも、複雑な世間の性質やら侍で立つ者のむずかしさだった。

飯田五郎という郎党がある。大庭景親の家来だった。その男なども、

(飛んでゆきたい)

と思うほど、実は、頼朝に日頃から志を寄せ、今も、向う山の源氏の陣地を見ていたが、主人景親という者を持っている身で、どうにもならなかった。

なお、三千の平家軍のうちには、そうした者は幾人かあったろう。