Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme

Aozora Bunko

みな平家に反いて起った。

等、等、等――、今にも天地が覆るようにいう者もあるが、多くは平然。

「ホウ。またですか」

上層の驚かないのと、彼等の驚かないのとは、質はちがうが、いずれにしても、京都のもっている爛熟、懶惰、軽佻の空気はすこしも革まらない。

しかし。そうした中でも、去年の暮、南都の大衆に、不穏のきざしありとかで、清盛入道は、重衡朝臣をして三万余騎をさしむけ、またたくまに奈良の東大寺、興福寺をはじめ、伽藍堂塔を焼きはらい、大乗小乗の聖教やら、国内第一の大仏秘仏など悉く灰燼にしたばかりか、手抗う僧兵一万余を斬り殺し焼き殺したという――

あの事件の時ばかりは、さすがに心なき人々までも、

「南無――」

と、思わず唱えて、その数日は、朝夕の飯も不味い思いがするなどと語り合っていたことだった。

その生々しい記憶のある矢さきなので、明けて今年、養和元年の閏二月、

「入道には、もはや今日か明日のお命じゃそうな」

と、誰からともなく、清盛の危篤がもれ伝わると、みな一図に、

「それ見たか。仏罰はおそろしい」

と、すべてをその罪業のむくいとして、ある事かない事かの判断もなく、入道の病について、たちまち、奇々怪々な浮説が云い囃された。