Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme

Aozora Bunko

洛中大火の時、翠蛾、潮音の家も焼けて、どうしたか、あの姉妹の消息もそれきり知れなかった。

「いや吉次。実は、こう両名とも、ご主君からご勘当をうけてしまったのだ」

「ほ。お暇を出されましたか」

「奥州へ帰るがよいと、きついご不興をうけ、お詫びいたしたが、お聞入れもない。……で、悄々、そちに相談に来たわけだが」

「いけません」

吉次は、手を振った。

「この吉次も、一ノ谷でお別れしたきり、ずっと、お目にかからずにいるところです。難波の淀の口に、たくさんの船を借りあつめ、今か今かと、ご出軍を待っていたが、とうとうお沙汰なしで、えらい手違いをやってしもうた。……しかし、その私が、お目にかかりに参上したら、お辛いに相違ない。……手前もまた、あの君の、ご無念なお顔を見てもしかたがない。そのうちには、風のふき廻しも変るだろう――そう気永に考えて、きょうも半日、蟻の争いを眺めていたところです。――せっかくですが、お取りなしの事なら、どなたか、余人にお頼みください。手前はまだ当分、源九郎様へお目通りしたくございません」

「そう出ばなを取られては」

と、継信と忠信は、当惑そうに顔を見あわせて、