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Japanische Klassiker mit Furigana

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とおのものがたり

遠野物語

柳田 国男

Lesen Sie 遠野物語 (とおのものがたり) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.063 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

五〇

五一

五二

こちらを見てにこと笑いたりという類なり。またこの所にて猿に悪戯をせられたりとか、三人の盗賊に逢えりというようなる事をも記せり。

○この一里も小道なり。

五〇 死助の山にカッコ花あり。遠野郷にても珍しという花なり。五月閑古鳥の啼くころ、女や子どもこれを採りに山へ行く。酢の中に漬けて置けば紫色になる。酸漿の実のように吹きて遊ぶなり。この花を採ることは若き者の最も大なる遊楽なり。

五一 山にはさまざまの鳥住めど、最も寂しき声の鳥はオット鳥なり。夏の夜中に啼く。浜の大槌より駄賃附の者など峠を越え来たれば、遥に谷底にてその声を聞くといえり。昔ある長者の娘あり。またある長者の男の子と親しみ、山に行きて遊びしに、男見えずなりたり。夕暮になり夜になるまで探しあるきしが、これを見つくることをえずして、ついにこの鳥になりたりという。オットーン、オットーンというは夫のことなり。末の方かすれてあわれなる鳴声なり。

五二 馬追鳥は時鳥に似て少し大きく、羽の色は赤に茶を帯び、肩には馬の綱のようなる縞あり。胸のあたりにクツゴコ(口籠)のようなるかたあり。これも或る長者が家の奉公人、山へ馬を放しに行き、家に帰らんとするに一匹不足せり。