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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

女房子があるし、年も取っているから、可哀想だと思って、若い俺が一人で罪を背負ってやったんだ。俺があの時ペラペラ申上げてしまえば、今頃は三宅島の土になっている野郎だ」

「…………」

岩松の憤激はもっともでした。明神様の境内で土地のやくざが大喧嘩を始めた時、年が若くて一本調子で、酬いられない苦労をするのを、一番男らしい仕事と思い込んでいた岩松は、房五郎の分まで罪を背負込んで、三宅島へ流されたのは四年前の夏、上様御不例やら、勤向きの神妙さやらで、許されて江戸に帰ったのは、ツイ半年ばかり前のことだったのです。

「俺が島から帰って来ても、ろくに挨拶もしねえ。義理を知らねえ野郎だと思っていると、挨拶の出来ないわけがあったんだ。なア新吉、手前も薄々聞いているだろうが、あの房五郎の野郎は、俺が島から帰って来るのを煙たがって、御赦免の噂が立つと、内々俺だけその御沙汰に漏れるように、お役人へ手を廻して頼み込んだって言うじゃないか」

「…………」

新吉は返答に困りました。房五郎が恩人の岩松が島から帰るのを邪魔したという噂はありましたが、お駒の父親だけに、そんな事があろうとは、信じたくなかったのです。