Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「?」

「誤魔化すな、何もかもわかったよ、来い」

「あッ」

立ち上がった銀次は、あっという間もなく平次に縛られているのでした。

「親分、下手人を挙げましたよ」

お辰を引立てて来たガラッ八。

「馬鹿ッ、下手人はこの男だ。――お前は誰を縛ったんだ」

「ヘエ――」

八五郎の間の悪さはありません。

*

「親分、あっしにはさっぱり解らない。銀次は骨董を打ち壊して、井筒屋の父子を殺したんですか」

ガラッ八はたまり兼ねて平次に訊きました。それから三日の後のことです。

「茶碗や水差しを砕いたのは銀次じゃない。あれは主人の重兵衛だよ」

「ヘエ――」

「道具を取出せるのは、主人と銀次の外にないから、銀次でなきゃ主人だ。あの道具は大金を出して買ったらしいが、気の毒なことにみんな偽物だ。それと解って主人の重兵衛は腹を立てて打ち割ったのさ。売った人間へ突き戻すだけでは胸が治まらなかったんだ。自分の鑑識に自惚のあった重兵衛は、それを粉々に打ち砕かなきゃ我慢が出来なかったんだろう。他の人が割ったのなら、あれほどひどくは砕かない。――道具を打ち砕いた人間を人殺しと思い込んだのが俺たちの最初の間違いさ」