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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

、「いやうぬだ」、「何をッ」、「銭形の親分のところへ来いッ」と、もつれ合いながら、とうとうここまで練り込んで来たと言うのです。

「よしよし、二人で相談してやったんでなきゃ、二人とも下手人じゃあるめえ。――少し落着いて話せ」

平次は漸くいきり立つ二人を宥めました。二人で相談して賀奈女を殺し、二人で相談してこんな芝居を打つという微妙な細工は、半次や助七の智恵では出来そうもなく、それほど深い巧みがないとすれば、お互に疑われた業腹さで、相手より強く強くとのしかかって争いつづけていたのでしょう。

半次は床屋の下剃りで二十三、助七は質屋の手代で二十七、どちらも若くて無分別で、水本賀奈女の操る妖しい糸のまにまに、平次のいわゆる魔のさした案山子のように踊っていた仲間です。

「ところで、二人が表と裏から入って行くとき、誰にも逢わなかったのか」

平次は改めて問いました。

「逢やしませんよ。――だからこの野郎が殺したに違えねエと――」

半次がまくし立てると、

「逢ったのは、このひょっとこ野郎だけですよ、親分」

助七も負けてはいません。

「もういい、二人が喧嘩をしているうちに、本当の下手人はどんな細工をするか解らない――歩きながら聴くとしよう」