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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「百両の茶碗、五十両の茶入。こいつは何とかいう坊さんがのたくらせた蚯蚓で、こいつは天竺から渡った水差しだと、独りで悦に入っているうちはよかったが、――人の怨みは怖いね、親分」

「茶碗が化けて出たのか」

「その百両の茶碗、五十両の茶入というエテ物を、片っ端から叩き壊した奴があるんですよ」

ガラッ八の話は飛躍的でした。事件があまりに常識をカケ離れているせいです。

「そいつは何のお禁呪だ」

「盗むとか、売るとか、質に入れるなら解っているが、由緒因縁のある千両道具を、三文瀬戸物のように叩き割る奴が出て来た事には井筒屋重兵衛も胆を潰しましたよ。――最初は何とかの水差しで、次は魚屋とか、豆腐屋の茶碗」

「斗々屋の茶碗だろう」

「それから肘突の茶入」

「肩衝の茶入だよ」

「いちいち覚えちゃいませんがね。――その次は何とかの色紙で」

「一つも覚えちゃいないじゃないか」

「とにかく、茶碗も茶入も、焼継ぎも繕いも出来ないほど滅茶滅茶に叩き割るんだそうですよ。ところが、井筒屋重兵衛いちおう驚くには驚いたが、さすがに大金持だ、あまり惜しそうな顔もせず、番頭の銀次が口を酸っぱくしてすすめても曲者を探そうともしない」