Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
とガラッ八。
「横田様の火の番をお前知ってるか」
「喜三郎というのが居ますよ。伊勢屋の死んだ女房の親爺で、仏喜三郎と言われる好い人間で」
「行って会ってみようよ」
平次はそこからすぐ、横田若狭の邸内――板塀とすれすれに建てた火の見の下にやって行きました。賀奈女の部屋から二十間とは離れていません。
八五郎に声を掛けさせると、気さくに、
「ほい、何か用事かい」
そう言って裏木戸から顔を出したのは、五十七八の馬面の老人、大して賢そうではありませんが、その代りこの上もなく人は好さそうです。
「お前は喜三郎というんだね、あっしは、平次だが――」
「ヘエ、よく存じております。銭形の親分で」
「さっそくだが、きのう隣の踊の師匠のところに騒ぎがあったんだが――」
「そうですってね、実はあっしも少し引っ掛りがあって、あの師匠を怨んでいましたが、天罰と言っちゃ済まないが、――恐ろしいことですね」
「引っ掛りというと」」
「なアに、大したことじゃありません。伊勢屋の死んだ女房が、私の娘で、ヘエ――」
「そうか」
平次も相手の正直さに、かえって話の腰を折られた形です。
「ところで、御用とおっしゃるのは?」