Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

平次と八五郎は広徳寺前へ飛びました。

手代徳松が、主人の柩を送り出して、澄まして帳場にいる所を苦もなく縛り上げられた事は言うまでもありません。それを慕う姪のお道も、泣き叫びながら、ガラッ八の手に引立てられます。

*

「相模屋の一件は片付いたが、あっしにはまだ解らない事がありますよ」

一と月も経ってから、ガラッ八は、また平次に絵解きをせがむのです。

「底も蓋もないよ。徳松の不始末が知れた上、主人の総兵衛は、お道のおしゃれで薄っぺらなのがだんだん嫌になったのさ。それに比べると、お杉は不縹緻だが良い女だ。――跡取りがお杉になりそうなので、徳松はお道をそそのかして、権八に金を持逃げさせ、その晩庄吉の寝息を窺ってあんな事をしたのさ。梯子段の下でお杉の袷を見付け、逆に手を通して、胸へ飛沫く血を除けたのは憎いじゃないか」

「なるほど」

「いずれ相模屋の後はお杉が継ぐだろうよ。聟は権八さ。あれは考えは足りないが良い男だ。千住の大橋から引返して五十両を小僧に渡した心掛けが気に入ったよ。――もっとも最初から逃げ出さなきゃなお良いが、そこが凡夫の悲しさだ」

「お道は?」