Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「――驚いて銭形の親分さんのところまで飛んで来ました。銭形の親分さんなら、染吉を殺した本当の下手人をわけもなく見付けて下さるだろうと思ったからでございます。お勝手口から覗いて、お神さんに取次は頼みましたが、――考えてみると、私と染吉が妻恋稲荷様の縁台でしばらく話していたのを、お月様の外には誰も見たわけではなく、このまま黙っていさえすれば、私は何の関係もない人間で涼しい顔をしていられます。面喰らって余計なことを申上げ、巻き添えを喰うのは馬鹿馬鹿しいことだと思って、急に逃げ出す気になりました」

若い男――炭屋の勇太郎は、ガタガタ顫えながらようやくこれだけの事を話したのです。

「それっきりか」

ガラッ八は後ろから少し荒っぽい声を掛けました。

「それっきりでございます。もっとも、私の秤は死骸の傍にも見えませんでした。あわててどこかへ振り落したのでございましょう」

「染吉と、どんな話をしたんだ。――そいつを聴こう。――いや、どうせ現場へ行くんだから歩きながらの方がいい」

平次は手早く仕度をして飛出すと、大根畑への道を急ぎながら、勇太郎の答えを促しました。

「いろいろ意見を申しました」