Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「…………」

「近ごろ何かのわけがあって、贋金遣いの仲間が恐ろしくなり、自首して出て、自分の罪だけでも許して貰おうとしている矢先、仲間の者に嗅ぎ付けられて、一と思いに殺されたんじゃあるまいか。――俺にはどうもそんな匂いがしてならない」

「…………」

「染吉を殺した下手人は、よっぽど染吉と昵懇な奴だ。――染吉の後をつけて来て、妻恋稲荷で勇太郎と話すのを盗み聞きしたんだろう。染吉が自首するに違いないと見て取って、勇太郎の姿が見えなくなるとすぐ染吉のところへ姿を現し、馴れ馴れしく話しかけながら、勇太郎の忘れて行った秤で力任せに殴ったんだろう。秤に分銅を縛ってあったというから、こいつは恐ろしい得物だ、手もなく宝山流の振り杖さ」

「…………」

「そこへ勇太郎が帰って来たので、秤を藪に放り込んで、下手人は逃げ出した。恐ろしい奴だ」

「誰でしょう。その下手人は?」

「解らない。まるっきり解らない。とにかく染吉の繁々出入りする家を探すことだ」

「差当り丸山町の直助はどうです」

「行ってみよう。無駄かも知れないが」

平次とガラッ八は、そこから真っ直ぐに、丸山町に飛んだことは言うまでもありません。