Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「サア、来やがった。どこで大変を拾って来たんだ」

あわてて飛込んでくる八五郎を迎えて、平次は何やら期待にニヤリニヤリしております。

「三輪の親分が乗り込んで来て、丸山町の直助の家を根気よく家捜ししましたぜ」

「何か出たかい」

「何にも出ないから不思議で、――出たのは真物の小判が三両ばかり」

「それから」

「三輪の親分もすごすごと引揚げましたよ。床下も天井も剥がし、井戸を覗いて庭まで掘ったが、口惜しそうでしたよ、三輪の親分の顔が」

「それっきりか」

「それっきりです。でも三輪の親分が目をつけるようじゃ油断がなりませんね」

「お前の調べはどうだ」

「直助は米相場のコの字も知りませんよ。上方で儲けたような事を言っているが、三年前江戸へ来た時は裸一貫で、それから何をするでもなく金が出来て、妹というのを呼寄せてあの豪勢な暮しが始まったそうです」

「フーム」

「あのお辰というのは恐ろしい腕で、今まであの女に釣られて出入りした男が幾人あったかわからないが、それが順々に来なくなって、近頃は染吉ともう一人、中年者の男がちょいちょい来るそうですよ」

「そんな事だろうよ」

「早くあの野郎を縛って下さいよ、親分。