Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

市中で売っている南京豆は厚皮のまま炒ってあるでありませんか」妻君「あれは細い砂を交て砂と一所に炒るのです。非常に時間がかかって料理用の間に合ませんから軽便法で剥いた者を炒りますけれどもこれも強い火で炒ると外面焦がして中へ火が通ません。弱い火で気長に炒るのです。よく炒れた南京豆を冷まして手で揉と渋皮は楽に剥けますがよく炒れないと剥けません。剥いた豆は御覧の通り擂鉢へ入て先ず摺木でよく搗砕いてそれから充分に摺潰すのですがこれもなかなか骨が折れます。炒りようが悪いほどねばりついて摺れません。一つ摺って御覧なさい」客「イヤハヤ僕は味噌をさえ摺る事が下手ですからとても駄目です」妻君「男の人は誰でも台所の事を軽蔑して飯の炊きようも知らんとか、味噌を摺る事も出来ないとかおっしゃるけれども人間として自営の道を知らんのはあんまり自慢になりますまい。戦争に行って籠城したらどうなさいます、航海して無人島へ吹流されたらどうなさいます、高尚な学理は知っていても自分で自分を養う事が出来なかったら不自由ですね」客「そう言われては一言もない。しかしそれは追々覚えるとしてそれから南京豆をどうするのです」