Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

大原「ヤレヤレ少々驚いたね。ナーニ昨日僕の友人の家へ往てその妹に御馳走されたのです。その事が寝言に出たのでしょう」書生「御友人の妹さんならお登和さんこうして下さいと他人らしく言うべきです。お登和お登和と女房らしく呼棄になさるのは内々その美人に野心があるのですね。そうに違ありません。それなら打明けて僕らに相談なさい、女の事にかけては僕らの方が貴君よりよほど老功ですよ」大原「なるほど、それに違いない。ナニね、深い野心がある訳でないがその人を僕の嫁に貰ったらちょうどいいだろうと思って今日は一つ外の友人に橋渡しを頼もうと思っているのです。どうでしょう、出来ましょうか」書生「出来るか出来ないか僕にも分りませんが幾分か先方にもその心が見えるのですか。以心伝心黙契の中に貴君の心が通じているのですか」大原「イヤ一向通ぜん。どうか通じさせたいと思っても向うは電気の不導体の如し」書生打笑い「それでは急に橋渡しを頼んでも駄目です。先ずその人の心を此方へ引寄せておかなければ効がありません。何か先方の悦びそうなものを遣って少しずつ機嫌を取るのですな」大原「何を遣ったらいいでしょう」