Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

「洒落たことをぬかすな。自体、きさまの面は嬲りものにできとるじゃないか」

「何をっ」と、鄭のこめかみに、太い青筋がムラッと燃えあがった。「――おい、もう一ぺんいってみな。州の提轄だと思えばこそ、さっきから虫を怺えていたんだぞ」

「そうか。わが輩もきさまが本性をむきだすのを待っていたんだ。もう一皮むいてみせろ」

いうやいな魯達は、蓮の葉包みの二た包みの肉を、ばっと鄭の顔へ投げつけた。肉の雨を浴びたとたんに、鄭も鋭利な骨削り包丁を持って、肉切り台を躍りこえ、

「うぬ。やりゃあがったな」

一閃、ずんぐり丸い巨体を低めて、魯達のふところへ体当りしてきた。

ぴしゃッと、大きな響きがしたのは、魯達の平手が瞬前に彼の横顔をはたきつけたものらしい。よろっと、泳ぎかけるその弱腰へ、もひとつ、

「今日の相手は、ちと違うぞ。この豚めが」

蹴足をくれて、店先から街上へ吹ッ飛ばした。

鄭は火の玉になって起き上がる。だが、立つやいな魯達の鉄拳に眼じりを一つ見舞われて「げふっ」と奇妙な叫びをもらした。――ところは状元橋の目抜き通り、たちまちまっ黒な見物人の弥次声が周りをつつむ。関西五路の顔役としては、いまさら、逃げもできなかろう。