Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
「ウム、これか」
と長安は、そういわれてなにげなく解いてみると、懐紙をさいて蝶結びにでもしたような紙片。
うっかり開けると、破れそうにまだ濡れている墨色で、それは少年の筆らしく、まことに稚拙な走り書。読みくだしてみると、その文言は――。
お小姓とんぼ組の星川余一、三太郎猿にたくしてご依願申しあげそろ。
お上様のお使いとして、ただいまこの源氏閣の上に着城いたしそろところ、あやしき女人居合わせ、あなたの火を見て、乗りまいりたるクロという鷲をうばい、屋上より逃げ去らん気ぶりにてそろ。
大急ぎにてこの文したため、私もすぐあとより、屋根にのぼり組み止めるかくごながら万一不覚をしては一大事にそろゆえ、若侍衆、一刻もはやくお出合いありたく告げ申しそろ。火急火急。
星に泣く使者
一
はるばる、遠江の国から鷲にのってきたお小姓とんぼ組のお使番――星川余一が、源氏閣のうえに着城早々、なにかよほどな危険に追迫されたらしく、機智の一策、三太郎猿を利用して、石見守長安のもとへ、火急火急と、走り書にすくいをもとめてきた蝶むすびの早文。
読みおわるなり石見守は、いま、着座したばかりの腰をうかしかけて、