Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lisez イエス伝 (イエスでん) de 矢内原 忠雄 (やないはらただお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 119 caractères · 436 écrans
しかしこれは故国ガリラヤの岸辺ではなく、東岸異邦の地から湖水を眺められたのです(七の三一)。
その時人々が一人の聾唖者を連れて来て、治癒をお願いしました。イエスは彼の両耳に指を入れ、また唾してその舌に触り、天を仰いで嘆じ、その人に向かって「エパタ」(「ひらけよ」との意味)と言い給うたところ、ただちにその耳開け、舌のもつれも解けました(七の三二―三五)。天を仰いで「嘆じ」とあるは「呻く」という言葉です。言語をなさざるほどの深き嘆きです。イエス様はかかる霊魂の呻きをば、この聾唖の者に向かって洩らし給うた。そして心の底にまで通れよと言わんばかりに、両耳深く指をさし込まれたのです。「エパタ!」感慨こもれる御言の余韻が今なお私どもの耳をうつ。命令のような懇願のような、怒っているような泣いているような、励ましているような憐れんでいるような、その御声が!
イエス様はこの男一人を憐れんで呻き給うたのではあるまい。この男の状態はイスラエルの象徴でありました。否、それは全人類の姿であります。耳は閉じてイエスの言を受け容れず、舌はもつれて「我はイエスを信ず」という明瞭な、簡単な言でさえ、正しく口から出せないのです。