Classiques japonais avec furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lisez イエス伝 (イエスでん) de 矢内原 忠雄 (やないはらただお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 220 119 caractères · 436 écrans
その勢いの烈しさに商人どもは腰を抜かし、警吏も手が出せない。息を呑んでいる群衆に向かって、イエスは教えて言い給うた、
「わが家は、もろもろの国人の祈りの家と称えらるべし」と録されたるに非ずや、しかるに汝らはこれを「強盗の巣」となせり。(一一の一七)
「もろもろの国人の祈りの家」というのは、イザヤ書五十六章からの引用です。
すべてわが契約を固く守る異邦人は我これをわが聖き山に来たらせ、わが祈りの家の内にて楽しましめん、……わが家はすべての民の祈りの家と称えらるべければなり。(五六の六、七)
「強盗の巣」というのは、エレミヤ記七章からの引用です。
わが名をもて称えらるるこの家は汝らの目には盗賊の巣と見ゆるや、我もこれを見たりとエホバ言い給う。(七の一一)
エレミヤ記には「盗賊の巣」とあるが、イエスは「強盗の巣」と言われた。いかに強く憤激せられたかが察せられます。もちろん死を賭しての御発言であったに相違ない。
祭司長・学者らはこれを聞き、何とかしてイエスを滅ぼそうと相談した。群衆が皆彼の教えを聴いて驚いたから、これを放任しておけば自分たちの支配的地位をくつがえす民衆運動が起こるだろう、と懼れたからです(一一の一八)。