Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

なんのことはない、その泣き言を訴えにここへ馳け込んで来たようなものだった。

――訊けば、事情はこうなのだ。

※(「さんずい+(冢-冖)」、第3水準1-86-80)州は金国(旧、満州国)の境に近い。そこに鎗竿嶺ノ牧がある。

牧には、大金国の王子のお召料で、

昭夜ノ玉の獅子馬

と名のある雪白の優駿が放牧されていた。金毛犬の段は、これが欲しくてたまらない。それを盗んで土産に持ってゆけば、かならず梁山泊への仲間入りができるにちがいないと、かねがね出奔の望みを持っていたからだ。

そしてついに彼はそれに成功した。――盗んだ名馬の脚にものをいわせ、やがて凌州の西南、曾頭市までやって来た。

するとここに市の長者で“曾家の五虎”と呼ばれる五人兄弟がある。段はその輩に因縁をつけられて、せっかくな馬を途中で奪られてしまった。無念、なんとも業腹でたまらない。――どうか奴らを懲らして、稀代な名馬白獅子をお取り返しなすッて下さい。「――お願いの筋はそれなんで」と、金毛犬の段は、百拝した。

始終を聞き終った総統の晁蓋は「こいつ、どこか見どころがある」と宋江や呉用に諮って、ひとまず段の身柄は泊中にとめておいた。