Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しん・すいこでん

新・水滸伝

吉川 英治

Lisez 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 684 899 caractères · 1374 écrans

Aozora Bunko

脚には例の甲馬符を結び付け、精進潔斎、三日目にはもう沂水県の境に入り、一山の嶺を疾駆していた。

すると山坂道のすれちがいに、腰は女みたいに細く、肩は隼のような角張った目のするどい男が、

「あっ、神行法の戴宗?」

と、手の管槍を地に突いて振返った。

風のごとく、そばをスリ抜けた戴宗だったが、ふと気になって呼び返した。

「おーいっ、若いの、ちょっと待った。どうしておれが戴宗と分ったかね」

「あっ、ではやはりあなたは戴宗どので」

「そういう、おまえさんは?」

「彰徳府の楊林と申す者で、あだ名は錦豹子。……じつは二た月ほど前に、公孫勝先生に行き会い、おまえもいつかは梁山泊へ行けと、お手紙までいただいておりましたようなわけで」

「拙者のことなども聞いていたのか」

「そうです。一日八百里を走る戴院長さまも、今では山寨にいらっしゃると」

「いい者に出会った。じつは云々な仔細で、その公孫先生のあとを尋ねに来たわけだ。教えてくれんか、今おいでになる処を」

「いや、行きずりの居酒屋で、お別れしてしまったきり、さっぱり以後の消息は聞いていません。しかし、薊州管下なら隈なく地理は存じていますから、なんならご案内いたしましょう」