Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
Lisez 神州天馬侠 (しんしゅうてんまきょう) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 511 765 caractères · 1011 écrans
三
なるほど、往来をみていると、宿をとれずにかけあっている田舎武士や、酒気をおびている町人や、連れをよんでいる百姓や、えッさえッさと早駕で、おくればせに遠地から馳けつけてくる試合の参加者。
そうかと思うと、鮨売りの声やもろこし団子や味噌田楽の食い物屋、悠長に尺八をながしてあるく虚無僧があるかと思えば、鄙びた楽器をかき鳴らしてゆく旅芸人の笠のむれ――。
なかでも一ばん売れているのは四ツ辻の松明売りだ。
「夜があけてから山をのぼってゆくようじゃ、とてもいい場所で見物はできないぞ」
というので、気のはやい連中が十七文の松明をふりたて、その晩のうちからドンドンドンドン御岳の山へかかってゆく。
それが麓から見ると、狐火のように美しい。
「ウーム、どうでい、ありゃあ。まるで大文字山の火祭のようだな」
この男、京都にいたことがあるとみえて、旗亭の二階から首をだして、そのながめを大文字山の火祭に見立てた。
だれかと思うと、早足の燕作だ。
と――燕作、
「おッ、連中がやってきた」
と、そこから店の軒下をのぞいて、あわてて首を引っこめたが、次の部屋へヒョイときて、
「お頭。きましたぜ、おそろいで」