Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans
三
ところで、その銭形平次は実在の人間か――ということをよく訊かれる。大岡越前守や、遠山左衛門尉と同じように、『武鑑』に載っている人間ではないが、江戸時代の記録が散逸して、襖の下張りになっているから、お寺に人別があったかどうか、私といえども判然としない。恐らく岡本綺堂の半七親分や、佐々木味津三のむっつり右門君と同じことであろうと思う、在りと信ずる人には実在し、無いと観ずる人には架空の人物であったに違いあるまい。
三
吉川英治氏が『江戸三国志』が映画化されたとき、最早二十五六年も前のことだが――新聞社の試写会で挨拶をさせられたことがある。それに先だって、吉川氏が「今晩は一つ種あかしをして、主人公以下悉く架空の人物だということを話そう」というのである。その頃その新聞社の学芸部長であった私は、驚いてそれを止め「そいつはいけない。読者は皆、作中の人物を九郎判官義経ほどの実在の人物だと思っている。読者の幻想を打ちこわさないように願いたい」というと、吉川氏がそれに応えて、要領よくやってくれたことは申すまでもない。
熱海にお宮の松があり、逗子には浪子不動がある。千葉県の富山には八犬伝の碑があり浅草の花屋敷には、半七塚を我々捕物作家クラブ員が建立した。