Classiques japonais avec furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 156 866 caractères · 318 écrans
六
留守番の番頭と女房のお夏は下手人じゃない」
「すると、下手人は誰でしょう、親分」
「良助は山へ行った時刻が騒ぎの後だし、虚無僧の扮装を隠しようはない、その上身体が小さい。倉松はみんなと一緒に馬道から来ている。兼吉は一番怪しいが、敵名乗を揚げられて一言も言わなかったり、宗次郎を殺してどこかへ行って、また元の姿で来るとは思われない。それに、こんな時は、一番怪しい奴はたいてい罪の無いものだ」
「…………」
「もう一つ、兼吉だったら、血刀の始末をどうしたか、それも判らない。素人があれだけの事をしたんだから、返り血ぐらい浴びたはずだが、兼吉の身体にはそんな跡は一つもない」
「すると、怪しいのは、一人も無いじゃありませんか、親分」
「怪しくないのを取りのけた、残りは怪しい奴だ――」
「蔀半四郎」
「そのとおりだ、今のところ蔀半四郎が一番怪しい。が、浪人でも二本差しだ、うっかり縛るわけにも行くまい」
六
「親分、番頭の喜八は、頭痛がすると言って、昨日は昼から寝込んでいたそうですよ」
馬道の出雲屋へ行ったガラッ八、二度目には変な事を聴き込んで来ました。
「遣い込みのあるという番頭だな」