Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans

Aozora Bunko

藤助を悪企みに引入れて藤助に五十両か百両の手間をやって、福島嘉平太を殺し、三千両一人占めにする事を考えた」

「…………」

「稽古矢に火口と硫黄をつけて飛ばし、屋根の上に射込んで、福島嘉平太をおびき出し、屋根の上の怪し火を見窮めるところを生垣と板塀越しに、槍で突き殺し、その死骸へ、星野門弥の刀を盗んで来て、突っ立てることまで考えた。――これはたぶん半蔵の悪智恵だろう。九尺二間の星野門弥の家から大病人の目を盗んで刀を持出すことは何でもない、門弥兄妹と嘉平太の睨み合いは町内で知らぬ者もない」

「…………」

これだけの事は、藤助と岩根半蔵の白状で、ガラッ八もよく知っていることです。福島嘉平太と岩根半蔵は、甲乙のない使い手で、正面から切り結んでは、どっちが勝つとも判らないので、板塀の隙間から、生垣越しに突くことを考えたのは、まことに底の知れない悪智恵だったのです。

「合図の矢は屋根に落ちた。火口と硫黄はポッポと燃えている、――あの晩藤助は、主人の福島嘉平太をおびき出し、生垣にピッタリ身体をつけるようにして、屋根の上の怪し火を見せた、後ろから槍の穂先が出て、一寸一分の狂いもなく、福島嘉平太の心の臓を貫いた。