Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans

Aozora Bunko

四

ガラッ八はすっかり有頂天でした。これだけの証拠で丑松が縛られれば、本当に天下泰平だったことでしょう。

「市蔵兄哥は、なぜ丑松を縛らないんだ、それほど証拠が揃っているのに」

平次は最後の疑いを持出します。

「お神さんが、臭い狭い三畳でお仕事をしながら始終丑松が釜前に居るのを見ていたって言うんで」

「フーム」

「お神さんが庇っているのかと思ったが、どうもそうらしくもねえ」

ガラッ八の青の三丁握りもはなはだ怪しいものになってきました。

「よし、行ってみよう。ここで考えても始まらない」

銭形平次はとうとうこの事件の渦中に飛込みました。

四

途中で近江屋の主人に別れて、八五郎のガラッ八と二人、丁子風呂へ着いたのは昼頃、平次は休業中の戸を開けさして、わざわざ表口から入ってみることにしました。

番台は形のごとく男女両方見通し、左手の男湯は河岸っぷちに面して、右手の女湯は、隣の家――今改築中の足場に組んだ建物――にスレスレになっておりますから、外から不意に流しに闖入する路はありません。

中は大体八五郎が説明してくれた通り、この辺は湯女なども置かず、本当の銭湯一式で、実体に商売をしております。