Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(三)酒屋火事

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans

Aozora Bunko

そして近頃跡部満十郎に引取られたお頼は、満十郎の執拗な恋に驚いて、ツイ一昨日、芝の遠い知合を辿って逃げて行ったことまで明らかになったのです。

藤助と岩根半蔵の密談を聴く機会のあるのも、後で思い合せると跡部満十郎で、半蔵が福島嘉平太殺しを思い止まって三千両を山分けにする気になりつつあることを見抜いたのも跡部満十郎でした。

跡部満十郎にしては、事件の当夜、夜中に飛出して狸穴へ行き、岩根半蔵の家から槍を持出して、怪し火の矢を飛ばし、藤助に合図した上、手筈の通りに運ぶのは何でもなかったのです。

それを岩根半蔵の仕業と思い込んで、後始末をした藤助にも、何の不思議もありません。

跡部満十郎はその日の内に縛られました。

「どうして、あの野郎がそんな馬鹿なことをする気になったろう」

ガラッ八の驚きの前に、

「人の心の恐ろしさだよ」

平次はそう言うより外になかったのです。

四十男の跡部満十郎が、お頼を自分のところへ引取るために気違い染みた情熱に打ち負かされて、人間の思い付く一番タチの悪い罪を犯したのでした。

「親を殺して娘を手に入れる――なんて事をしやがるんだろう」

とガラッ八。