Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(三)酒屋火事
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(三)酒屋火事 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 146 725 caractères · 298 écrans
「神妙にせえ」
「あッ」
必死に争うのを、巧みにあしらって、組み伏せると、どんな合図があったものか、御用の提灯を振り翳して、宙を飛んで来たガラッ八。
「親分首尾は」
「ガラッ八、ちょうど好い塩梅だ。灯を貸せ」
「ここにも一人居ますぜ」
「そんな子供は放っておけ」
ガラッ八の差出す提灯に照して見ると、平次の膝に組敷かれたのは、藍微塵を狭く着て、罌粟玉絞りの手拭に顔を包んだイナセな兄イ、引き剥ぐようにそれをとると、高い鼻、切れの長い眼、浅黒い顔、何となく凄味にさえ見える好い男です。
「おッ、手前は五位の秀じゃないか」
「あッ、銭形の親分、面目次第もない」
「これは一体どうしたわけだ」
平次は曲者を引起すと、その身体の泥などを払ってやっております。五位鷺の秀吉というやくざ者、賭博打の兇状持ですが、大した悪い事をする人間とは思われません。
「手前は手弄みばかりかと思ったら、いつの間に娘師や強盗の真似をするようになったんだ」
「親分、そう思うのも無理はねえが、これには少し訳があるんだ」
「言ってみな」
四人はいつの間にやら木立の中に入って、枯草の上に、赤い提灯を囲んでしゃがんでおりました。