Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 106 caractères · 292 écrans

Aozora Bunko

二

「つまらない目に逢ったね、でも球に障りがなくて何よりだ。せっかく大事にしねえ」

平次はそう言うより外にありませんでした。お座なりと解り切っていても、これ以上に物を言うことが、かえって利助の疑いを濃くするだけだということが、商売柄、あまりにもよく解っているのです。

「ところで、銭形の」

「何だい、兄哥」

「少し頼みたいことがあるんだが、聞いてくれるだろうか」

利助は枕に頭を落して、妙に改まったことを言い出します。

「それはもう、兄哥の言うことだもの、俺で出来ることなら何でもするよ」

「そいつは有難い。出来ない先からお礼を言っておくよ――なアに大したことじゃないんだ。近頃知合から頼まれて、身柄を引受けた、徳三郎という若い者があるんだ、――おいお品、銭形のに引合せるから、徳の野郎がその辺にいるなら呼んでくれ」

二

間もなく、徳三郎という新顔の子分が、利助の枕許に呼出されて、銭形平次に引合されました。

「この野郎だよ。徳三郎といって、知合から頼まれたんだから、まず俺の身寄りも同様だ。一と通り三道楽を舐め廻した挙句、いつまでもやくざでは世間の聞えも悪い、幸い人間は馬鹿じゃないようだから、ゆくゆく十手捕縄をお預かりするよう、一本立ちの御用聞に仕込んでくれ――とこういう話なんだ」