Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(九)不死の霊薬
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 106 caractères · 292 écrans
五
「お前か、お秋が、一人で留守をしたこともあるだろう」
「今までだってありますよ」
「近所の者が忍び込んでも、知らずにいるわけだね。ここは一番の奥だから?」
「近所だって、お向うは二軒とも明いているし、物騒なのは隣の屑屋より外にゃありゃしません。清吉といってね、人間は馬鹿気ているが、兇状持ですよ」
「何の兇状持だ」
「畑荒らしの、――本人が自慢で言うんだから嘘じゃありません。沼津在に居る時、西瓜畑を荒らして、それが表沙汰になって三十叩かれて追放された――って。もっとも丁寧に勘定したら、二十七しか叩かなかった、お上にもお情けはあるんですってね、親分さん」
どうもこの女から筋の立った話を訊き出すのは、容易の業ではありません。
しばらく待ちましたがお秋は帰らず、ガラッ八は物足りないような安心したような心持で引揚げました。引揚げる前に、箪笥や葛籠や、押入や天井裏や、一応家の中を見たことは言うまでもありません。
五
「親分、大変ッ」
ガラッ八が飛込んで来たのは、翌る日の朝でした。
「何が大変なんだ、――虫持じゃ付き合い切れないぜ、毎日一度ずつ、その『大変』の振出しを呑まされちゃ」