Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(九)不死の霊薬

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(九)不死の霊薬 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 106 caractères · 292 écrans

Aozora Bunko

年こそあまり違いませんが、貫禄も、威厳も、さすがに人を圧して、平次の頭は自然に下がるばかりです。

「恐れ入りますが、旦那、それはお情けない。この平次の日頃の気性、人を殺す人間かどうか、誰よりも旦那がよく御承知でいらっしゃいます。どうか旦那」

平次の手は、いつの間にやら敷居を掴んで、挙げた顔――、少し浅黒いが、江戸っ子らしい、聡明な顔には、何やら涙さえ光っているのでした。

「平次、俺もそう思いたい。お前が人などを殺すはずがない。が、友次郎と利助の口が揃った上に、証拠がありすぎる」

「旦那」

「役目の表から言えば、お前をここへ呼び出して疑いの箇条を聞かせるのが、もう手加減すぎるくらいだ。吟味与力の役目は何のためだ」

「ヘエ――」

「この場でお前を縛って、伝馬町の牢同心に引渡すのが本当だがそんな事をしたら、お前の命は三日と保つまい」

笹野新三郎の心配するのはそこでした。ハチ切れるようになっている伝馬町の大牢へ、万一どんな間違いかで、岡っ引、御用聞が投り込まれたら最後、三日と生きてはいられなかったのです。

娑婆で縛られた囚人どもは、寄ってたかって、世にも恐ろしい方法で、入牢の岡っ引を、一寸試し、五分試しに、いじめ殺してしまうのでした。