Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(二)八人芸の女

野村 胡堂

Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans

Aozora Bunko

「親分、お早う」

「馬鹿ッ、今頃挨拶する奴があるものか。――その幽霊の正体というのを話して聴かせな。狐かい、狸かい」

「そんな間抜けなものじゃねえ。親分、墓場のちょうど幽霊を追い詰めたあたりに、青い紙を貼った提灯が一つ落ちていたんだ」

「ヘエ――、器用な幽霊だね」

「それから、塀の下には、鬘が一ッ掛け」

「小道具はそれっきりか」

「それだけで沢山じゃありませんか。提灯と鬘が見付かった上は、幽霊は二本足のある人間に決まったようなものだ」

ガラッ八も大分したり顔でした。天に朝した鼻の頭がヒョコヒョコと蠢きます。

「人間は最初っから解っているよ。俺はどんな人間か知りたかったんだ」

「どんな人間?」

「そうさ。そんな手数のかかる真似をするのは、どんな野郎で、何が目当てだか知りたかったんだ。行って見よう、八」

「どこへ行くんで」

「恵大寺へ行って、今朝イの一番に墓詣りしたのは誰か訊くんだ」

「…………」

「青い提灯と鬘を落した奴は、きっと捜しに来るよ。八五郎兄哥が、昨夜のうちに取込んでいるとは気がつくまい」

「なアるほど」

二人は宙を飛びました。神田から橋場へ――、恵大寺に着いたのは辰刻(八時)頃。