Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans
六
俺にも判らないよ」
「驚いたなア」
「この辺が手前の鼻の利かせどこだ、しばらくあの家を見張ってくれ。まだまだ騒ぎが続くぞ、お粂も勝造も、容易に引込む代物じゃない」
平次のこの予想は一と月経たないうちに、見事に的中しました。
六
越前屋の内外を見張っているガラッ八は、毎日三度ぐらいずつ報告を持って来ました。
叔父の勝造と、菊之助の女房お粂の睨み合いはますます深刻になって、雇人達も手の付けようのない有様ですが、商売の方は、長い経験を持った番頭の徳三郎が取仕切って、何の不自由もなく続けております。もっとも主人の総七は女房のお信が死んでからは、稼業の事などは一向身に染まなかったようで、死んでしまったところで、店の締括りに何の不自由もあるわけはなかったのです。
三七日が過ぎると、親類方が顔を合せて、越前屋の跡目の下相談がありましたが、甥菊之助を立てようと言う人と、姪のお勇がよかろうと言う人と二派に分れて容易に纏まりません。
もっともお勇には親父の勝造というイヤな人間が付いているのと、菊之助にはお粂という悪い女が控えているので、どちらも店のためになるまいから、いっそ、番頭の徳三郎を跡目に直し、親類から適当な嫁を見付けた方が、先代の気持にも添うのではあるまいかという意見もあります。