Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans
五
「親分さん、こんな物騒な晩に、女二人ではとても我慢がなりません。お願いですが、夜明けまで在らしって下さいませんか」
お糸は湯を沸かさせたり、座布団を持出したり、下女と並べて敷いた次の間の床を畳ませたり、一生懸命引止めております。
「夜明けまではあと一刻もあるまい。入って一と休みしようか、八」
平次は日頃のやり口に似気なく、上がり込んで煙草入などを取出します。
「親分」
驚いたのはガラッ八でした。囲い者などの家へ夜中御輿を据える親分ではなかったはずです。
「なんて面をするんだ、気に入らなきゃア隣の空家へでも行ってみな、それとも、竹の市に腰でも揉ませるか」
平次は取り合う色もありません。
五
馬鹿野郎、一と晩俺の側にいた癖に、とうとう捉めえ兼ねたじゃないか、名御用聞もねえものだ、この後は大きな口を利かない方が無事だぜ、あばよ。千里の虎より
こんな手紙が翌る日平次の家へ投込まれました。恐ろしい悪筆ですが、相当の文筆を使っているところを見ると、下書きして人に書き直させたか、でなければ、左手で書いたものでしょう。
「親分、癪にさわるじゃありませんか、こんな悪戯なんかしあがって」