Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans
五
お上に手数をかけさせずに、みんな申上げたらどうだ、お慈悲を願ってやるぜ」
万七はすっかりしたり顔です。
「親分、そりゃア無理だ。あっしは何にも知らねえ、――表から入らなくったって、曲者は墓場を抜けて裏からも入れるんじゃありませんか」
「この玄翁はどうしたんだ」
「それはあっしのに違いありません。が、誰が持って来たかわかったものじゃない」
「馬鹿な事を言えッ、それに、これを上がり框の下に隠してあったのは、表から出入りした証拠だ――清吉、文句を言わせちゃ際限がねえ、行こうぜ」
「ヘエ――」
縄尻がピシリと鳴りました。
「あっ、痛ッ」
五
「三輪の親分、待っておくんなさい」
「なんだ」
入口の薄暗がりへ、万七は立止りました。
「下手人はその男ではありません」
「何?」
「力松が殺したのなら、槌をそんな所へ捨てて行くはずはないでしょう」
妙に自信のある抗議を聞いて、万七と清吉は振り返って見ました。
「お、八五郎じゃないか」
「ヘエ」
「大層な口を利くじゃないか、平次兄哥に言い付けられて来たのか」
万七の調子には棘があります。
「そんなわけじゃありません。幽霊退治の仲間入りをして、ツイいろんな事を見たんで――」