Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(二)八人芸の女
野村 胡堂
Lisez 銭形平次捕物控(二)八人芸の女 (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 144 562 caractères · 291 écrans
下谷指折りの呉服屋。上野の御用を勤めて代々栄えておりますが、家付の女房お定は、根岸の寮の騒ぎを聴くと、朝から血の道を起して、奥で寝ているという嫉妬振り。店に居る番頭手代達も、ただおろおろして、商売も身につかない様子です。
一応諮ねてみましたが、店の大戸を閉めたのは戌刻(八時)、それから誰も出なかったという言葉に間違いがあろうと思われません。人数は多いようでも、一定の仕事と組織があるので、大番頭や奥の者でなければ、容易に夜分などは脱け出せないようになっているのでした。
大番頭の徳兵衛は根岸に泊ったのですから、あとは、女房のお定が疑えば疑える唯一の人間です。しかし、車坂から上根岸まで、雪の中を飛んで行って、足跡をつけずに、寮へ忍び込めるとは想像もつきません。
「女の手並じゃないな、八」
独り言ともなく言う平次。
「軽業師ならどうです、親分。向うの家から綱を渡して、その綱を渡って忍び込めば、雪の上へ足跡が付かないわけで――」
ガラッ八は奇想天外なことを言い出しました。
「その綱を誰が掛けたんだ」
「ヘエ――」
「後で外したのは誰だ」
「なあ――る」
どうも他愛がありません。